突然ですが、あなたは「帯状疱疹」を自分ごととして考えたことがありますか?
私は50代前半、断続的な頭痛が続いたある日、まさか自分が帯状疱疹になるとは思っていませんでした。
脳の病気かと疑い、総合病院を受診したのが始まりです。
この記事では、私が実際に体験した帯状疱疹の経緯と症状、そして「あの痛みを繰り返したくない」という思いから調べたワクチンの情報をまとめています。
50代のあなたに、ぜひ読んでいただきたい内容です。
帯状疱疹とは?「3人に1人」がかかる病気
水ぼうそうウイルスが原因
帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水ぼうそう(水痘)のウイルスが原因です。
水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜伏し続けます。
日本の成人の9割以上がすでにこのウイルスを体内に持っていると言われています。
そのウイルスが、免疫力の低下をきっかけに再活性化し、神経に沿って痛みと発疹を引き起こす病気が帯状疱疹です。
50代から発症率が急増する理由
大規模疫学調査によると、発症率は40代までは年に1000人に3人程度ですが、50代ではそれが約6人に、70代では10人を超えます。
80歳までに約3人に1人が経験するとも言われており、決して他人ごとではありません。
後遺症「帯状疱疹後神経痛」の怖さ
帯状疱疹で特に怖いのが、皮膚の症状が治った後も痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」です。
高齢になるほど重症化・後遺症のリスクが高まります。日常生活に支障をきたすほどの痛みが長期間続くケースもあります。
私の体験談|頭痛から始まった地獄の1週間
断続的な頭痛→脳の病気を疑った
最初の症状は、断続的な頭痛でした。
痛みの間隔が短くなっていく感覚が2〜3日続き、「これはただの頭痛ではないかもしれない」と感じて総合病院を受診しました。
脳の病気かもしれないと、内心かなり身構えていました。
なぜか皮膚科へ→帯状疱疹と告げられた
問診を受けた後、医師から意外な言葉が返ってきました。
「皮膚科に行ってください」。
頭痛なのになぜ皮膚科?と戸惑いながらも皮膚科へ。
頭皮を見せるよう言われ、そこで告げられた病名が「帯状疱疹」でした。
「よく効く薬があります。ただし、効くまで数日かかります」その言葉の意味を、この後思い知ることになります。
薬を飲んでから2日間が本当の地獄だった
処方された薬をすぐに飲みました。
しかしその後の2日間が、まさに地獄でした。
それまで断続的だった痛みが、継続的な痛みに変わりました。
頭全体が締め付けられるような、逃げ場のない感覚です。
薬が効き始めるまでの間、痛みはむしろ強くなります。
これは薬の副作用ではなく、帯状疱疹の症状が一時的にピークに達するためです。
安静にと言われたが、会社を1日も休めなかった
医師からは「身体が悲鳴をあげているので、1週間は安静に」と言われました。
しかし当時は仕事が繁忙期で、痛みに耐えながらも会社を1日も休みませんでした。
今思えば、完全に無茶でした。
帯状疱疹は免疫力の低下が引き金です。
安静にしなければ、症状が長引いたり後遺症のリスクが高まったりする可能性があります。
一週間で日常に戻れた
薬が効き始めてから、徐々に痛みが引いていきました。
病院を受診してから約1週間で、日常生活に支障のない状態に戻ることができました。
後遺症もなく、比較的軽症で済んだことは幸いでした。
帯状疱疹になりやすい人の特徴
ストレス・疲労が引き金になる
帯状疱疹を引き起こす免疫力の低下は、加齢だけが原因ではありません。
ストレス、疲労、睡眠不足、持病など、日常的な要因が引き金になります。
私が発症したのも、仕事が最も忙しい時期でした。
「疲れているな」「ストレスが溜まっているな」と感じているときこそ、注意が必要です。
50代の働き盛りが最も危ない理由
50代は仕事・家庭・介護など責任が重なる時期です。
忙しさから睡眠を削り、運動もできず、ストレスを抱えたまま過ごしやすい年代でもあります。
まさに帯状疱疹が好む「免疫力が下がりやすい環境」です。「まだ自分は若い」「忙しくて病院に行けない」という感覚が、発症リスクを高めます。
ワクチンで防げる【費用と種類】
2種類のワクチンの違い
帯状疱疹ワクチンには、現在2種類があります。
**生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)**- 1回接種- 費用:自費で5,000〜8,000円程度(医療機関・自治体により異なる)- 予防効果:約50〜60%- 免疫が低下している方には接種できない場合がある
**不活化ワクチン(シングリックス)**- 2回接種(2〜6ヶ月間隔)- 費用:自費で1回15,000〜20,000円程度×2回- 予防効果:90%以上(50〜59歳では97%)- 免疫が低下している方にも接種可能- 効果の持続性が高い(10年以上)
費用と効果のバランスを考えると、不活化ワクチンの方が優れていますが、2回で3〜4万円という費用がハードルになります。
65歳以上は2025年から定期接種の対象に
重要な情報があります。
2025年度から、65歳の方などへの帯状疱疹ワクチンが予防接種法に基づく定期接種の対象になりました。
対象者は接種費用の一部を公費で負担してもらえます。
2025〜2029年度の経過措置として、70・75・80・85・90・95・100歳になる方も対象となります。
費用の目安(自治体により異なります)
生ワクチン:自己負担4,000〜5,000円程度-
不活化ワクチン(シングリックス):自己負担10,000〜18,000円/回程度
50〜64歳は自治体の助成を確認する
定期接種の対象外となる50〜64歳でも、自治体によっては独自の助成制度があります。
お住まいの自治体のホームページで「帯状疱疹ワクチン 助成」と検索してみてください。
過去に罹患した人も接種が推奨される
「帯状疱疹にかかったことがあるから、もう大丈夫」というわけではありません。
帯状疱疹は再発する可能性があり、過去に罹患した方にもワクチン接種が推奨されています。
急性期症状が完全に消失してから1年以上経過していれば、接種を検討できます。
私がワクチンをまだ打っていない理由と、これからの決断
この記事を書きながら、気づいたことがあります。
私はあれだけ辛い思いをしたにもかかわらず、今もワクチンを打っていません。
なぜか。「いつか打とう」と思いながら、後回しにし続けてきたからです。
しかし、体験を振り返り、データを調べてみて、改めて思います。
あの痛みを繰り返す必要はない。
50代でも、費用の助成がなくても、不活化ワクチンの費用は「あの1週間の苦痛」と比べれば安いものだと。
これを書き終えたら、ワクチンの予約を入れます。
まとめ|50代が今すぐやること
帯状疱疹は、50代から誰にでも起こりうる病気です。
免疫力が低下するタイミングで突然発症し、場合によっては長期にわたる後遺症を残します。
今すぐやること:-
自分が「帯状疱疹リスクのある年代」であることを認識する
- お住まいの自治体の助成制度を確認する- かかりつけ医にワクチン接種について相談する
- 疲労・ストレスを溜め込まない生活習慣を意識する
「まだ大丈夫」と思っているうちに備えておくこと。これが認活の基本です。
---この記事が、同じ不安を抱える50代の方の参考になれば幸いです。
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