体験談

逆流性食道炎と10年の付き合い方|タケキャブ・コーヒー・座椅子で変わったこと【50代の実体験】

「胃酸がこみ上げてくる」「咳き込む」「胃が痛い」派手な病気ではないけれど、毎日地味に辛い。

それが逆流性食道炎です。

私はこの病気と、もうすぐ10年の付き合いになります。

良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、タケキャブを常時服用しつつ、日々の生活の中で少しずつ「自分なりの付き合い方」を見つけてきました。

この記事では、私の10年の体験をもとに、逆流性食道炎の症状・治療・生活の工夫について書いています。

同じ症状で悩んでいる方の参考になれば幸いです。 


逆流性食道炎とは?実は「1,500万人」が悩んでいる病気

胃酸が食道に逆流することで起きる炎症

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜を傷つけることで起きる病気です。

正式には「胃食道逆流症(GERD)」と呼ばれます。

主な症状はこれらです。

- 胸やけ(胸が焼けるような感覚)

- 呑酸(どんさん):酸っぱいものがこみ上げてくる

- 慢性的な咳き込み

- 胃の痛み・もたれ感

- 喉の違和感

私の場合は、胃酸のこみ上げ・咳き込み・胃の痛みが主な症状で、特に食後や就寝時に悪化しやすい傾向がありました。

### 50〜60代に多い、増加中の病気

逆流性食道炎の有病率は約10〜20%で、推定1,500万人以上が悩んでいると言われています。

特に50〜60代に多く、過去20年で約2倍に増加しています。

男女比は男性1.5:女性1と、男性にやや多い傾向があります。

なぜ増えているのか

食生活の欧米化による高脂肪食・過食、肥満の増加による腹圧の上昇、高齢化に伴う食道の機能低下、ストレス社会による胃酸分泌の亢進などが主な要因とされています。

意外なことに、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌が進んだことで逆流性食道炎が増加している側面もあるようです。

ピロリ菌は胃粘膜を傷つける一方で胃酸分泌を抑制する作用もあるため、除菌後に胃酸分泌が正常化することで逆流症状が出現することがあります。


私の10年:良くなったり悪くなったりの繰り返し

何がきっかけで悪化するかわからない

10年付き合ってきて、一番厄介だと感じるのは「何がきっかけで良くなったり悪くなったりするのかがわからない」ことです。

食事に気をつけても悪化することがある。

逆に、少し無茶をしても症状が出ないこともある。

完全にコントロールできないもどかしさが、この病気の辛さの一つだと思っています。

タケキャブを常時服用している

現在はタケキャブ(ボノプラザン)を常時服用しています。

タケキャブはP-CABと呼ばれる薬で、胃酸の濃度を抑える力が従来のPPIより強い薬剤です。

薬を飲んでいれば日常生活に支障はありませんが、飲み忘れると翌日に症状が出ることがあります。

「薬なしでは普通に生活できない」という事実は、この病気と長く付き合っていく覚悟を持たせてくれました。

再発率が高い病気である

逆流性食道炎は薬剤中止後の再発率が50〜80%と高く、長期的な管理が必要な病気です。

「治った」と思って薬をやめると再発する。

これを繰り返して、今は「完治を目指すより、うまく共存する」という考え方に切り替えました。

これも一つの認活だと思っています。


10年でわかった、私なりの3つの工夫

①コーヒーをやめた(量を大幅に減らした)

大好きだったコーヒーが、明らかに症状を悪化させると気づいたのは発症から数年後でした。

コーヒーは胃酸分泌を促進する作用があります。

毎日何杯も飲んでいた頃は、症状が出やすい状態が続いていました。

量を大幅に減らしてから、症状が落ち着く日が増えました。

好きなものをやめるのは辛いですが、「飲んだ後に辛くなる」という体験を繰り返すうちに、自然と量が減っていきました。

どうしても飲みたいときは、豆乳と1:1くらいで割って飲んでいます。

豆乳はコレステロールも少ないし、意外にとろみがあるので、カップ1/3くらいのコーヒーと同量以上を加えて飲むと症状が出にくいです。

あと、最近よく見るようになったカフェインレスコーヒー症状が出にくいように思います。

ぜひ試して頂きたいです。

②座椅子を変えて、姿勢を起こした

これは意外な発見でした。

以前使っていた座椅子は、背もたれが大きく後ろに倒れるタイプで、長時間座っていると姿勢が崩れ、体が丸まった状態になっていました。

食後に胃が圧迫された状態で座っていると、胃酸が逆流しやすくなります。

姿勢を意識して背筋を起こすようにしたところ、食後の症状が出にくくなりました。

現在使っているのはニトリの「腰楽レバー座椅子(Nアスカ)」です。

腰サポートが背筋を自然に支えてくれるため、長時間座っていても姿勢が崩れにくい。

食後の逆流症状を気にしている方には、座り方の見直しをおすすめします。

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③食後すぐに横にならない

食後すぐに横になると、胃の内容物が逆流しやすくなります。

最低でも食後2〜3時間は横にならないことを意識するようになりました。

夕食の時間を早めにする、就寝前の食事を避けるというシンプルな習慣ですが、夜間の症状が出る頻度が減りました。


逆流性食道炎を悪化させる主な要因

私の体験と照らし合わせて、特に注意が必要だと感じているものをまとめます。

<食事・飲み物>

- コーヒー・紅茶(胃酸分泌を促進)

- 脂肪分の多い食事(消化に時間がかかり逆流しやすい)

- 食べすぎ・早食い

- アルコール

- 炭酸飲料

- チョコレート・柑橘類

<生活習慣>

- 食後すぐに横になる

- 猫背・前傾みの姿勢

- 就寝前の食事

- ベルトや下着による腹部の締め付け

- 肥満(腹圧の上昇)

- ストレス・睡眠不足


「完治」より「共存」という考え方

10年付き合ってきて、今思うことがあります。

逆流性食道炎は「治す」ことより「うまく付き合う」ことを目標にした方が、精神的に楽になれます。

再発率が高く、完全にコントロールできない。

だからこそ、日々の生活の中で「悪化させない工夫」を積み重ねていくことが大切です。

これはまさに「認活」の考え方と同じです。

老いや持病と戦うのではなく、うまく共存しながら自立した生活を続けていくこと。

逆流性食道炎との10年は、その練習だったのかもしれません。


まとめ|今日からできること

逆流性食道炎で悩んでいる方に、まず試してほしいことをまとめます。

<受診・治療>

- 未受診の方は消化器内科を受診する

- タケキャブなどの薬で症状をコントロールする

- 定期的に内視鏡検査を受ける(バレット食道などの合併症チェック)

<生活習慣>

- コーヒー・アルコール・脂肪分の多い食事を控える

- 食後2〜3時間は横にならない

- 姿勢を意識して背筋を起こす

- 就寝前の食事を避ける

<環境の見直し>

- 座椅子・椅子など、長時間座る場所の姿勢を確認する

- ストレスを溜め込まない生活習慣を意識する


「同じ症状で悩んでいる方、あなたが工夫していることを教えてください」

10年付き合っても、まだ答えを探し続けています。

みなさんの知恵を集めて、お互いの参考にできたら嬉しいです。

コメントやSNSでぜひ教えてください。

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